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3.学生の動向等4.トピックス⑶ 住居環境科地元中学生ものづくり体験教室44優雅な実習帆船 近年,社会を取り巻く環境は大きく変化しており,建築・建設業界においてもおのおのの分野より新しい技術・技能が導入されたことで,より複雑化・多様化してきています。このような大きな変化のなかで建築物の計画・施工に携わる建築系技術者には大きな期待が寄せられており,単に建物の計画・施工をするだけでなく,人に安らぎを与えるような豊かな空間と美しい外観を創造することができる感性を併せ持つ建築系技能者が求められています。 住居環境科では,このようなニーズに応えるために計画・施工およびインテリア等の専門的な知識と技術を習得することにより,これらの分野で活躍できる実践技術者の養成を教育訓練目標としています。 また,高度情報化時代を踏まえ,コンピュータ(建築CAD・CG・プレゼンテーション等)を利用した能力開発訓練を行うことにより,これらの分野の支援ができるようにします。 さらに,各期の集中実習や本科まとめの集大成としての総合製作実習を行うことにより,理論的知識と実践技術の融合された総合的能力を習得した建築系技術者を育成します。 当校専門課程への入学者を地域別に見てみると,年度によりバラつきはあるものの,近年は8割近くが島根県内からの入学者となっています。 また,平成4年の開校以来現在までに1,298名が当校を卒業しました。平成21年度卒業生においては,卒業時点での進路状況は就職が76.7%,中国職業能力開発大学校を中心とした応用課程への進学が16.7%となっています。 就職についても6割以上が,県内企業に就職しており,これは地域に密着した短大校としての役割が定着してきたものととらえています。 当校のある江津市では,およそ100年前,日露戦争日本海海戦において沈没したロシアバルチック艦隊特務艦「イルティッシュ号」の乗組員を地元住民が人類愛をもって救助したという歴史があります。以後,この先人たちの温かい人類愛を後世にも伝えるため「ロシア祭り」が行われています。 また,隣の浜田市の商業港では,近年ロシアからの貨物船が目だちます。日本からは中古車等を,ロシアからは木材等の貿易が行われているようです。 そうしたロシアとの関係が深い土地柄ということ技能と技術

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